治承・寿永の内乱(源平争乱)を経て鎌倉幕府の確立に至る歴史を辿る「シリーズ鎌倉草創史」。
第9章では、内乱終結の立役者だったはずの源義経の没落に光を当てます。
なぜ、英雄は追い詰められたのか。その過程を辿ります。
【シリーズ紹介】
★シリーズ鎌倉草創史~内乱の時代と公武政権~
平清盛のクーデターに端を発し、鎌倉幕府が成立するまでの過程、そして、鎌倉幕府と朝廷のパワーバランスが大きく変貌する承久の乱までの歴史を振り返っていきます。
→シリーズ鎌倉草創史~内乱の時代と公武政権~
[1/16]【鎌倉草創史】[1/16]平氏政権の誕生~院政の時代と内乱への道~
[2/16]【鎌倉草創史】[2/16]以仁王の乱~内乱の幕開けと福原遷都~
[3/16]【鎌倉草創史】[3/16]源頼朝の決起~内乱の拡大~
[4/16]【鎌倉草創史】[4/16]南都焼討 ~平清盛の執念、内乱の炎~
[5/16]【鎌倉草創史】[5/16]鎌倉殿の誕生~軍事権力の乱立、平清盛の最期~
[6/16]【鎌倉草創史】[6/16]平家都落ち~木曾義仲の勇躍、平宗盛の凋落~
[7/16]【鎌倉草創史】[7/16]木曾義仲の滅亡~旭将軍の栄光と転落~
[8/16]【鎌倉草創史】[8/16]壇ノ浦~源平争乱はいかに終わったか~
[9/16]本動画
[10/16]【鎌倉草創史】[10/16]奥州合戦~源義経の滅亡、源頼朝の平和~
【チャプター】
0:00 導入
1:25 文治改元と大仏開眼
4:17 御家人統制の本格化
7:33 検非違使留任問題
12:02 義経挙兵
14:33 義経の都落ち
【参考文献】
川合康『源平の内乱と公武政権』(吉川弘文館、2009年)
川合康『源頼朝』(ミネルヴァ書房、2021年)
呉座勇一『頼朝と義時』(講談社、2021年)
高橋昌明『都鄙大乱』(岩波書店、2021年)
菱沼一憲『源頼朝』(戎光祥出版、2017年)
菱沼一憲『源義経の合戦と戦略』(角川書店、2005年)
菱沼一憲「源義経の挙兵と土佐房襲撃事件」(『日本歴史』684号、2005年)
宮田敬三「源範頼・義経」(野口実編『治承~文知の内乱と鎌倉幕府の成立』清文堂出版、2014年)
元木泰雄『源義経』(吉川弘文館、2007年)
元木泰雄『治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館、2013年)
元木泰雄『源頼朝』(中央公論新社、2020年)
元木泰雄ら『平氏政権と源平争乱』(吉川弘文館、2022年)
【music】
・DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp/)
暁の大地
DarkScene
・Scott Buckley(https://www.scottbuckley.com.au/library/)
Path Through The Mountains
Chasing Daylight
I Walk With Ghosts
・Matthew Pablo(https://opengameart.org/users/matthew...
The Dark Amulet
【過去の動画など】
【麒麟がくる完結記念】本能寺の変、諸説検証~明智光秀はなぜ織田信長を裏切ったのか~ 【麒麟がくる完結記念】本能寺の変、諸説検証~明智光秀はなぜ織田信長を裏切ったのか~
シリーズ畿内戦国史~応仁の乱から室町幕府滅亡まで~
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シリーズ織田家前史~応仁の乱から織田信長登場まで~
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歴史小噺ー歴史の小さな物語ー
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[3/16]【鎌倉草創史】[3/16]源頼朝の決起~内乱の拡大~
[4/16]【鎌倉草創史】[4/16]南都焼討 ~平清盛の執念、内乱の炎~
[5/16]【鎌倉草創史】[5/16]鎌倉殿の誕生~軍事権力の乱立、平清盛の最期~
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7:33 検非違使留任問題
12:02 義経挙兵
14:33 義経の都落ち
【参考文献】
川合康『源平の内乱と公武政権』(吉川弘文館、2009年)
川合康『源頼朝』(ミネルヴァ書房、2021年)
呉座勇一『頼朝と義時』(講談社、2021年)
高橋昌明『都鄙大乱』(岩波書店、2021年)
菱沼一憲『源頼朝』(戎光祥出版、2017年)
菱沼一憲『源義経の合戦と戦略』(角川書店、2005年)
菱沼一憲「源義経の挙兵と土佐房襲撃事件」(『日本歴史』684号、2005年)
宮田敬三「源範頼・義経」(野口実編『治承~文知の内乱と鎌倉幕府の成立』清文堂出版、2014年)
元木泰雄『源義経』(吉川弘文館、2007年)
元木泰雄『治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館、2013年)
元木泰雄『源頼朝』(中央公論新社、2020年)
元木泰雄ら『平氏政権と源平争乱』(吉川弘文館、2022年)
【music】
・DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp/)
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歴史小噺ー歴史の小さな物語ー
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今回の動画は特に多く反応をいただいているので、私の意見も交えつつになりますが、近年の研究で義経がどう捉えられているのかについて、少し長いですが補足説明をしておこうと思います。
まず、義経というと専ら戦場で活躍し、政治はからっきし…というイメージが強いですが、義経はむしろ「頼朝の代官」として京都社会に身を置き、治安維持活動のほか、貴族や寺社たちとの政治的な折衝にあたっていた期間が非常に長いことが注目されます。
また、こうした京都社会での政治活動は義経が勝手にやっていたのではなく、鎌倉と朝廷の信頼関係を築くために、頼朝の意向を受けながら進めていたものと考えられています(この点は特に元木泰雄氏の研究に詳しいです)。
菱沼一憲氏の研究においても、京都社会との軋轢を抑えながら軍務を遂行し、鎌倉と朝廷の信頼関係を築き上げた政治手腕が再評価の対象となっていますし、義経は政治の面でも頼朝から期待される成果を挙げていた…と見るのが近年の研究潮流だと思います。
(むしろ軍事行動の面では頼朝の意に従っていたのか議論が分かれるところです)
確かに、考えてみれば平家や木曾義仲は軍務遂行の過程で京都社会との軋轢を引き起こして没落してしまったのであり、そうした事態を避けながら京都社会との信頼関係を築き上げた義経の政治手腕は見事だと私も思います。
また、基本的には鎌倉と京都の協調関係は源実朝の代まで維持されていくことにもなるので、その礎を築いたという意味でも、義経が果たした政治的役割は大きいと思っています。
一方で、内乱終結後には頼朝が朝廷との間で直接的な関係を結びなおす必要があるわけなので、そこで義経の存在が問題になってしまうのは、どうしても致し方ない面があると思います。
他方で、これは義経にしてみれば心血を注いで京都社会で築いてきた「頼朝の代官」としての立場を全否定されるようなものですから、あとには引けないのも無理はないように思えます。
あくまで個人的な所感ですが、これは内乱の政治過程で生じざるを得なかった類の歪みであり、頼朝が冷酷だったとか、義経が無神経だったとか、そうした個人的な要素から生じている問題ではない…という印象が強いです。
果たしてこうならない道はありえたのか…と考えてみても、少なくとも私の中ではまとまった答えは出ません。政治というのは難しいものだなあと思うばかりです。
追伸:
概要欄の参考文献にも掲げておりますが、菱沼一憲『源義経の合戦と戦略』、元木泰雄『源義経』は特にオススメです!!
ご興味のある方はぜひ🙇