佐藤優vs検察官!あの国策捜査から20年、特捜取調室で対峙した因縁の二人が、なぜいま語り合うのか?|ベストセラー『国家の罠』に書かなかったこととは|西村尚芳(弁護士)、佐藤優(作家、元外交官)

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作家の佐藤優氏は、外務省勤務時代の2002年、いわゆる「鈴木宗男事件」に連座し、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。その際の取調官となったのが西村尚芳氏。検察庁で大阪地検特捜部長や東京地検特別公判部長などを務めた複雑な事件捜査のプロである西村氏は当時、佐藤氏に対して「これは『国策捜査』なんだから。あなたが捕まった理由は簡単。あなたと鈴木宗男をつなげる事件を作るため」と語り、「国策捜査」という言葉は一躍世間に浸透し、現在も使われています。佐藤氏は係争中の2005年にこの体験をデビュー作『国家の罠』として上梓し、ベストセラーとなりました。

この因縁深い二人が語り合った書籍『特捜取調室─『国家の罠』20年目の再対決─』の刊行を記念し、あらためて事件について振り返っていただきました。

👤佐藤優 略歴
1960年生れ。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴され、東京拘置所に512日間勾留。2005年2月執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年6月に最高裁で上告棄却、執行猶予付き有罪確定で外務省を失職。自らの逮捕の経緯と国策捜査の裏側を綴った『国家の罠─外務省のラスプーチンと呼ばれて』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。主著『自壊する帝国』『獄中記』『私のマルクス』『紳士協定─私のイギリス物語』『先生と私』『いま生きる「資本論」』など多数。2020年、菊池寛賞受賞。
👤西村尚芳 略歴
1960年、石川県生まれ。1986年、金沢大学法文学部卒業後、大蔵省北陸財務局に勤務。1990年検事任官。宮崎地検、福岡地検、名古屋地検などを経て、財政経済に強みを発揮し、特捜検事としてのキャリアを歩む。東京地検特捜部時代の2002年には佐藤優氏の取り調べを担当。2012年東京地検特捜部副部長、2013年横浜地検刑事部長、2014年大阪地検特捜部長、2015年東京高検検事兼最高検特別捜査係検事、2016年東京地検特別公判部長、2017年同刑事部長、2018年青森地検検事正、2019年高松地検検事正を歴任し、2020年退官。その後、霞ヶ関公証役場で公証人を務め、2025年7月より弁護士。

#国家の罠 #佐藤優