遠野の古い家の炉端で、サダばっちゃが孫の「ちい」に、新しい昔話を語ります。「動く日本の昔話 ろばたよがたり」は、毎月ひと晩、一年で十二のお話をお届けするシリーズです。第3話は、弥生(やよい)の雪どけの晩、西の越後の山おくのお話「いけの そこの いとくり ばあさま」。
水彩と筆の絵がゆっくり動く、約13分の夜語りです(オープニングとエンディングの歌つき)。3〜6歳の小さなお子さんと、いっしょに見るおとなのための動画です。おやすみ前にもどうぞ。
#ろばたよがたり #動く日本の昔話 #読み聞かせ
■ おはなし
越後の山おくの村。ふきは、かあさんが いとくり車を からから まわして、糸巻きに糸を巻くのが大好きです。雪どけの昼、ふきは かあさんの糸巻きを池に落としてしまいます。ほどけた糸をたぐると、池の水が ふすまのように ひらいて、水の階段があらわれました。池の底では、いとくり ばあさまが からからと糸を繰っていて、ふすまを一つずつ開けて見せてくれます。「好きなものを、もっておいき」——。
ぞくっとする場面が1か所ありますが、すぐに炉の火が明るくなって、ほっとする場面に戻ります(こわさの目盛りは、3段階のうち2)。お話の中で、ばっちゃが「ほんとの 池さ 入っては なんねえぞ」と ちいに言い聞かせます。
■ 見どころ
・語るのは、炉端のサダばっちゃ。登場人物のせりふも、ばっちゃがひとりで語り分けます。
・絵は、水彩と筆の絵で、雪どけの水の青緑と、糸の生成りの色で描いています。画面に字幕は出しません。日本語の字幕は、画面の字幕ボタン(CC)で出せます。
・ふすまを開けるたびに、琴の音がひとつずつ増えます。三つめの部屋では、ちいが指を三本立てます。見ている子も、いっしょに数えてみてください。
・お話のおしまいに、ばっちゃが灰に線を引いて、「どこまでが言い伝えで、どこからがこしらえた話か」を分けて見せてくれます。そのあと、越後の昔話の結びのことばを、ばっちゃとちいがいっしょに唱えます。
■ チャプター
0:00 オープニング「すうっと なに かくの?」
1:34 第3話「いけの そこの いとくり ばあさま」・雪どけの夜
2:07 灰の地図と、こしらえた話
2:44 煙の橋をわたって、越後の村へ
3:01 からから、くるくる(糸繰り)
3:41 糸巻きが、とぽん
4:09 水の階段
4:50 池の底の、いとくり ばあさま
5:13 ひとつめのふすま
5:42 ふたつめのふすま
6:05 みっつめのふすま
6:39 くらい廊下
7:37 糸巻きを返してもらう
8:06 池のほとりで
8:45 布の端の、水いろのすじ
9:25 言い伝えと、こしらえた話
10:07 越後の結びのことば
10:56 エンディング「はいの したの ひ」
12:26 この話の根っこ(出典)
■ この話の根っこ(出典)
本作は、高木敏雄『日本伝説集』(1913)の越後の伝説「大池小池雨生の池」(池の底で、糸を繰る年取った女が部屋々々を案内し、「ここから先は会津だから、見せることはならぬ」と言う)と、柳田国男『遠野物語』(1910)第63話をもとに、新たに書き起こした創作です。村・家・池・人物はすべて架空です。
枠のことば: 柳田国男監修『日本昔話名彙』(1948・1954)巻末「昔話の始の句」(宮城県名取郡及び仙台の行・新潟県南蒲原郡「昔あつたげだ」)・「いちご榮えた」の項(新潟県中蒲原郡「一ごさんがえたぶらりと下(さが)つた」)。国立国会図書館デジタルコレクション所蔵。
原典で起きていて、本作では描かなかったこと: 原典の前半にある、池に身を投げて池の主になる筋は使っていません。池に潜るのも、原典では領主ですが、本作では村の女の子が、魔法で開いた水の階段を下ります。
伝承地の池には、今も語られている別の言い伝えがあります。この話は、それとは別の、こしらえた話です。
■ 制作について
・劇伴と効果音は、琴・篠笛・小鼓ふうの音をプログラムで作曲・合成したオリジナルです。主題歌は、このシリーズのために作ったオリジナル曲です。
■ シリーズについて
「動く日本の昔話 ろばたよがたり」の第3話です。
再生リスト(全話): 動く日本の昔話 ろばたよがたり
第1話「ひとつ おおい あしあと」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第1話「ひとつ おおい あしあと」|遠野の炉端で語る...
第2話「あわがらの ざぶとん」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第2話「あわがらの ざぶとん」|遠野の炉端で語る、新...
第4話「はしりっこと ささぶね」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第4話「はしりっこと ささぶね」|遠野の炉端で語る、...
第5話「そだつ いし」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第5話「そだつ いし」|遠野の炉端で語る、新しい昔話...
第6話「かにの つつみ」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第6話「かにの つつみ」|遠野の炉端で語る、新しい昔...
第7話「くらべっこ きらいの たき」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第7話「くらべっこ きらいの たき」|遠野の炉端で語...
第8話「はあい と こたえる かわ」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第8話「はあい と こたえる かわ」|遠野の炉端で語...
第9話「しゃっくり じいさと おにの てびょうし」: Video
英語で語る版(English): Robata Yogatari Ep. 3 "The Spinning Granny...
遠野の古い家の炉端で、サダばっちゃが孫の「ちい」に、新しい昔話を語ります。「動く日本の昔話 ろばたよがたり」は、毎月ひと晩、一年で十二のお話をお届けするシリーズです。第3話は、弥生(やよい)の雪どけの晩、西の越後の山おくのお話「いけの そこの いとくり ばあさま」。
水彩と筆の絵がゆっくり動く、約13分の夜語りです(オープニングとエンディングの歌つき)。3〜6歳の小さなお子さんと、いっしょに見るおとなのための動画です。おやすみ前にもどうぞ。
#ろばたよがたり #動く日本の昔話 #読み聞かせ
■ おはなし
越後の山おくの村。ふきは、かあさんが いとくり車を からから まわして、糸巻きに糸を巻くのが大好きです。雪どけの昼、ふきは かあさんの糸巻きを池に落としてしまいます。ほどけた糸をたぐると、池の水が ふすまのように ひらいて、水の階段があらわれました。池の底では、いとくり ばあさまが からからと糸を繰っていて、ふすまを一つずつ開けて見せてくれます。「好きなものを、もっておいき」——。
ぞくっとする場面が1か所ありますが、すぐに炉の火が明るくなって、ほっとする場面に戻ります(こわさの目盛りは、3段階のうち2)。お話の中で、ばっちゃが「ほんとの 池さ 入っては なんねえぞ」と ちいに言い聞かせます。
■ 見どころ
・語るのは、炉端のサダばっちゃ。登場人物のせりふも、ばっちゃがひとりで語り分けます。
・絵は、水彩と筆の絵で、雪どけの水の青緑と、糸の生成りの色で描いています。画面に字幕は出しません。日本語の字幕は、画面の字幕ボタン(CC)で出せます。
・ふすまを開けるたびに、琴の音がひとつずつ増えます。三つめの部屋では、ちいが指を三本立てます。見ている子も、いっしょに数えてみてください。
・お話のおしまいに、ばっちゃが灰に線を引いて、「どこまでが言い伝えで、どこからがこしらえた話か」を分けて見せてくれます。そのあと、越後の昔話の結びのことばを、ばっちゃとちいがいっしょに唱えます。
■ チャプター
0:00 オープニング「すうっと なに かくの?」
1:34 第3話「いけの そこの いとくり ばあさま」・雪どけの夜
2:07 灰の地図と、こしらえた話
2:44 煙の橋をわたって、越後の村へ
3:01 からから、くるくる(糸繰り)
3:41 糸巻きが、とぽん
4:09 水の階段
4:50 池の底の、いとくり ばあさま
5:13 ひとつめのふすま
5:42 ふたつめのふすま
6:05 みっつめのふすま
6:39 くらい廊下
7:37 糸巻きを返してもらう
8:06 池のほとりで
8:45 布の端の、水いろのすじ
9:25 言い伝えと、こしらえた話
10:07 越後の結びのことば
10:56 エンディング「はいの したの ひ」
12:26 この話の根っこ(出典)
■ この話の根っこ(出典)
本作は、高木敏雄『日本伝説集』(1913)の越後の伝説「大池小池雨生の池」(池の底で、糸を繰る年取った女が部屋々々を案内し、「ここから先は会津だから、見せることはならぬ」と言う)と、柳田国男『遠野物語』(1910)第63話をもとに、新たに書き起こした創作です。村・家・池・人物はすべて架空です。
枠のことば: 柳田国男監修『日本昔話名彙』(1948・1954)巻末「昔話の始の句」(宮城県名取郡及び仙台の行・新潟県南蒲原郡「昔あつたげだ」)・「いちご榮えた」の項(新潟県中蒲原郡「一ごさんがえたぶらりと下(さが)つた」)。国立国会図書館デジタルコレクション所蔵。
原典で起きていて、本作では描かなかったこと: 原典の前半にある、池に身を投げて池の主になる筋は使っていません。池に潜るのも、原典では領主ですが、本作では村の女の子が、魔法で開いた水の階段を下ります。
伝承地の池には、今も語られている別の言い伝えがあります。この話は、それとは別の、こしらえた話です。
■ 制作について
・劇伴と効果音は、琴・篠笛・小鼓ふうの音をプログラムで作曲・合成したオリジナルです。主題歌は、このシリーズのために作ったオリジナル曲です。
■ シリーズについて
「動く日本の昔話 ろばたよがたり」の第3話です。
再生リスト(全話): 動く日本の昔話 ろばたよがたり
第1話「ひとつ おおい あしあと」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第1話「ひとつ おおい あしあと」|遠野の炉端で語る...
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第4話「はしりっこと ささぶね」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第4話「はしりっこと ささぶね」|遠野の炉端で語る、...
第5話「そだつ いし」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第5話「そだつ いし」|遠野の炉端で語る、新しい昔話...
第6話「かにの つつみ」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第6話「かにの つつみ」|遠野の炉端で語る、新しい昔...
第7話「くらべっこ きらいの たき」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第7話「くらべっこ きらいの たき」|遠野の炉端で語...
第8話「はあい と こたえる かわ」: 動く日本の昔話 ろばたよがたり 第8話「はあい と こたえる かわ」|遠野の炉端で語...
第9話「しゃっくり じいさと おにの てびょうし」: Video
英語で語る版(English): Robata Yogatari Ep. 3 "The Spinning Granny...