【感動する話】バツイチ子持ちの工場パート女性と結婚した俺。手取り18万円で妻子を支え続けて5年…妻「何も聞かずについてきて…」連れて行かれた町工場で職人たちが深々と頭を下げ…【泣ける話・いい話・朗読】

涙のひと駅

涙のひと駅

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「涙のひと駅」では、日々の中でふと出会う小さな優しさや、
人生のどん底から少しずつ立ち上がっていく物語を、朗読形式でお届けしています。

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【本日のお話】
妻「何も聞かずについてきて」

台所の明かりの下で妻はそう言った。

洗い物を終えたばかりの手をエプロンの端で何度も拭いていた。

結婚して5年になる。

妻がこんな硬い声で俺に何かを頼んだことは、それまで一度もなかった。

俺は聞きたいことを全部飲み込んでただうなずいた。

次の日の夕方、俺は妻に連れられて、町外れの古びた町工場の前に立っていた。

錆の浮いた看板に「桐生製作所」と書いてある。

妻が5年間、パートとして通ってきた工場だ。

シャッターの半分開いた入口から、油の匂いと白い明かりがこぼれていた。

妻が一歩中に入った時だった。

奥の機械のあいだから、作業着の男たちが一人また一人と出てきた。

白髪の職人も、まだ20代に見える若い職人もいた。

男たちは妻の前に一列に並ぶと、そろって深々と頭を下げた。

ただのパートのはずの妻になぜそこまでするのか、俺には分からなかった。

俺は入口に立ったまま、一歩も動けなかった。

この夕方が、俺たち家族の5年間をまるごと違う色に変えてしまうことになるとは、その時の俺はまだ知らなかった。

ぜひ最後までお楽しみください。

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